HOME > アプリ開発 > [iOS]リリース後のクラッシュログ収集の決定版Twitter Fabricの使い方(インストール変)
アプリをリリースした後にクラッシュが発生したときに原因が特定できるようにクラッシュログを収集すためのツールTwitter Fabricのツールの一つ、Crashlyticsを紹介します。
Twitter Fabric(以下、Fabricと略します)はTwitter社がアプリデベロッパー向けに提供しているツール群の名前で様々なツールを提供しています。
ツール名 | 説明 |
---|---|
Crashlytics | クラッシュログ収集 |
Answers | リアルタイムアクセス分析 |
Twitterログイン | |
Digits | SMS認証ツール |
MoPub | 広告プラットフォーム |
Stripe | A/Bテスト |
Optimizely | 決済 |
今回はその中のクラッシュログ収集ツールであるCrashlyticsの導入方法を紹介します。
Fabricのインストール方法を紹介します。まず下記URLにアクセスします。
http://qiita.com/yo1106/items/08d99d4e2ed83903485eFabricにアカウントを登録します。下図のとおりユーザ名、メールアドレス、パスワードを入力、同意のチェックをいれてResend Confirmation
をクリックします。
下記の画面のとおり確認メールが登録したアドレス宛に通知されます。
そのメールを開いて本文中のConfirm
ボタンをクリックします。
ユーザ名を任意に入力したNext
ボタンをクリックします。
下記の画面でFabricを使いたいモバイルプラットフォームを選びます。
今回はiOSアプリのクラッシュログを収集したいのでApple
を選択します。
FabricSDKをダウンロードします。Download
ボタンをクリックします。
下記の画面が表示されればダウンロードが開始されます。
ダウンロードが完了したらダウンロードフォルダにFabricSDKのzipファイルがダウンロードされていますので、解凍してアプリケーションフォルダに移動します。
アプリケーションフォルダに移動したらそのFabricのアプリケーションを起動しましょう。 下記の画面が表示されます。
登録したメールアドレスとパスワードを入力して下のボタンをクリックします。
ログインすると、Macの中にあるXcodeプロジェクトが表示されます。Fabricを導入したいプロジェクトを選択します。
プロジェクト選択の後に、インストールしたいFabricツールを選択します。今回はクラッシュログ情報を収集したいのでCrashlytics
のInstall
ボタンをクリックします。
下図の画面がでますのでI agree...
の箇所のチェックボックスをチェックしてAgree
ボタンをクリックします。
次の画面はインストールする方法を選択する画面です。右がCocoaPods経由でインストール、左がXcodeプロジェクト直接インストール、になります。今回はCocoaPads経由でインストールすることにします。
下図のようにCocoaPodsのPodfileに入力してもらいたい説明が記載されています。説明どおりに追加します。
Podfile
# Uncomment this line to define a global platform for your project
platform :ios, '9.0'
# Uncomment this line if you're using Swift
use_frameworks!
project './プロジェクト名.xcodeproj'
target 'EnglishTraining' do
:
:
//////////////// ▼▼ 追加 ▼▼ ////////////////
pod 'Fabric'
pod 'Crashlytics'
//////////////// ▲▲ 追加 ▲▲ ////////////////
end
Podfileに追加したら下記コマンドで実際にFabricをダウンロードします。
ターミナルで実行
pod init
下図のようにCrashlyticsとFabricをインストールされます。
インストールしたらFabricの画面に戻りNext
ボタンをクリックします。
次はXcodeプロジェクトに追加してもらいたい設定内容の説明が出てきます。Run Script
を追加します。
まず下図の矢印の箇所をコピーしておきます。
対象のXcodeプロジェクトをXcodeで開いて、下図のとおりプロジェクトエディタのBuild Phases
を開きNew Run Script Phases
をクリックします。
Rus Script
の箇所のShellの下の入力欄に先程コピーしたものをペーストします。
ペーストしたらXcodeプロジェクトをビルドします。Product -> Build
でビルドしてください。
(command + bのショートカットでもビルドします。)
ビルドが完了するとFabricの画面が切り替わり、AppDelegateクラスファイルに追加してもらいたい内容が表示されますので追加します。
AppDelegate.swift
import UIKit
//////////////// ▼▼ 追加 ▼▼ ////////////////
import Fabric
import Crashlytics
//////////////// ▲▲ 追加 ▲▲ ////////////////
@UIApplicationMain
class AppDelegate: UIResponder, UIApplicationDelegate, PurchaseManagerDelegate {
:
:
func application(_ application: UIApplication, didFinishLaunchingWithOptions launchOptions: [UIApplicationLaunchOptionsKey: Any]?) -> Bool {
//////////////// ▼▼ 追加 ▼▼ ////////////////
Fabric.with([Crashlytics.self])
//////////////// ▲▲ 追加 ▲▲ ////////////////
:
:
}
:
:
}
AppDelegateに追加したらFabricの画面に戻ってNext
をクリックしましょう。
次の画面でcommand + r
でXcodeプロジェクトをRunする案内が書かれていますので、XcodeプロジェクトをRunしましょう。
今までの設定内容が問題なければ下記の画面のとおりInstallation Complete
の画面が表示されます。
さらにFabricに登録したメールアドレス宛にアプリが追加されたという通知が届きます。
View Details
のボタンをクリックします。
そうすると下図のとおりFabricの管理画面が表示されアプリのダッシュボードが表示されます。
これでアプリにFabricのCrashlyticsがインストールされました。 Crashlyticsのレポートの見方については別記事で紹介したいと思います。